豊多摩天文部及び天文部OBGの歴史


1949年(昭和24年)
  4月 豊多摩高校天文部発足 初代部長大野泰弘(高3期) 顧問伊東荒雄先生。
    伊東先生の球面三角法の講義開始。
    (2年4名…高3期 1年4名…高4期)
 10月 口径15cmニュートン式反射望遠鏡完成、星食観測結果を
    東京天文台(現在の国立天文台)へ送付。
    木星のスケッチなど資料作成開始。
1951年(昭和26年)
  1月 科学博物館 村山定男氏来校、天文部主催講演会。
    「太陽活動」科学博物館移動展示会図書、資料、写真
    パネル200点。
1952年(昭和27年)
  4月 豊多摩天文部OBG結成 初代代表横倉弘(高4期)
1953年(昭和28年)
 12月 口径20cmトロートン式反射望遠鏡完成。
1954年(昭和29年)
  8月 口径20cmトロートン式反射望遠鏡を20cm単軸赤道儀に改造、
    第2グランド近くの通路横に設置。
1956年(昭和31年)
  9月 火星20世紀最大接近を20cm望遠鏡で観測。公開観測に付近
    住民も観望、連夜200名を越す。大小望遠鏡、部員大活躍。
1959年(昭和34年)
 12月 豊多摩高校火災。天文部の望遠鏡7台をはじめ機材、観測
    資料全焼。
1960年(昭和35年)
  1月 現役、OB合同総会にて20cm望遠鏡再建決議。足立光学研究
    所足立英一氏により20cm望遠鏡製作開始。
1962年(昭和37年)
 10月 口径20cmカセグラン式反射赤道儀完成。A棟屋上鉄製格納
    倉庫(スライド開閉式)内に収納。常時観測可能になる。
1963年(昭和38年)
  7月 7/21日本で見られる20世紀最後の皆既日食を北海道知床
    半島羅臼岳に遠征し、観測成功。部員15名、OB2名、引率2名。
    食現象時刻確定、カラー写真、8mm撮影でコロナ、ダイヤ
    モンドリングの瞬間をとらえた。
1965年(昭和40年)
 11月 イケヤ・セキ彗星の観測、写真撮影に成功。
1967年(昭和42年)
  8月 神奈川県茅ヶ崎にて初めて校外合宿観測 ペルセウス流星群
    他、これまで校内合宿であったが、光害多く、これ以降毎年
    (2007~2011年を除く)校外合宿を行っている。
1971年(昭和46年)
  8月 皆既月食をグレーティングにて分光カラー写真撮影。
1972年(昭和47年)
  3月 B棟屋上に天体観測室の基礎、らせん階段設置。
1973年(昭和48年)
  8月 B棟屋上に円形観測室側壁できる。ブロック、砂などの搬入
    は部員が行った。光や風の外が減少した。
1974年(昭和49年)
  1月 コホーテク彗星撮影(B棟屋上、陣馬山)。
1975年(昭和50年)
  6月 流星電波観測装置(トヨタマックと命名)製作開始。
  7月 B棟屋上に流星電波観測用アンテナ(FM電波受信用)4本設置。
    この年から合宿でも電波観測が加わった。
  8月 ペルセウス流星群合宿 長野県野辺山、眼視観測、写真撮影
    流星によるFM電波反射受信観測。
    合宿時、野辺山の太陽電波観測所見学。
1978年(昭和53年)
  9月 皆既月食をカラー8mmにて撮影。
1980年(昭和55年)
  8月 流星電波観測にオシロスコープや記録装置を部員が応用開発。
1983年(昭和58年)
  8月 ジャワ島皆既日食にOB2名参加。カラー写真、カラー8mm、
    ビデオ撮影。
1984年(昭和59年)
  9月 文化祭にて、東大教授小平桂一氏(昭和59年度PTA会長)「ブラッ
    クホール」の講演とスライドの会をPTAと共催する。
1985年(昭和60年)
  5月 口径30cm反射望遠鏡主鏡研磨、メッキ完成(足立光学製F6)
  7月 口径20cmシュミットカセグレン望遠鏡購入(セレストロン製)
 12月 ハレー彗星写真撮影。
1986年(昭和61年)
 1~5月 ハレー彗星写真撮影。
  3月 ハレー彗星合宿(外房)。
1990年(平成2年)
  5月 オースチン彗星撮影。
1991年(平成3年)
 A棟校舎建て替えに伴い、20cm望遠鏡を解体。
1994年(平成6年)
  7月 30cmニュートン式反射望遠鏡完成。
1997年(平成9年)
 2~4月 ヘールボップ彗星撮影。
1998年(平成10年)
 10月 26期、37期ホームページ開設。
1999年(平成11年)
  8月 ルーマニア ゴボラ皆既日食にOB1名参加。
2000年(平成12年)
 10月 OBG会のホームページを開設。
2001年(平成13年)
  6月 アフリカ ルサカ皆既日食にOB1名参加。
 11月 11/19未明のしし座流星雨撮影。
2002年(平成14年)
  5月 5/7水星日面通過撮影。
2004年(平成16年)
 5~6月 ブラッドフィールド彗星、リニア彗星、ニート彗星撮影。
  6月 6/8金星日面通過撮影。
2005年(平成17年)
  8月 30cm望遠鏡の駆動用コントローラを宮本式に改修。
 10月 OBG会のホームページを豊多摩同窓会のドメインに移動。
2009年(平成21年)
  7月 中国杭州市皆既日食にOB1名参加。
2011年(平成23年)
 11月 30cmニュートン式反射望遠鏡を改修。
 12月 12/10皆既月食撮影。
2012年(平成24年)
  5月 5/21金環日食撮影。
  6月 6/6金星日面通過撮影。
2014年(平成26年)
 10月 10/8皆既月食撮影。
2017年(平成29年)
  8月 北米アイダホ州皆既日食にOB1名参加。
2020年(令和2)新型コロナの影響で毎年夏に実施しているOBG会中止。
2021年(令和3),2022年(令和43)新型コロナの影響でOBG会をオンラインで実施。
2023年(令和5)OBG会を本校で実施。第2代代表石黒朝夫(高26期)

天文部合宿
主としてペルセウス流星群観測を中心に8月11日~8月14日ごろ、
2~3泊で実施している。合宿場所は、軽井沢塩沢(昭和43,45,49)、
福島県岳温泉(昭和44)、菅平高原(昭和46,47)、福島県横向温泉(昭和48)、
昭和50年以降は野辺山・大島が多かったが、
2007年(平成17)から2011年(平成23)は未実施。
2012年(平成24)から2017年(平成29)は長野県入笠山で実施。
2018年(平成30)から2019年(令和1)は長野県佐久市臼田で実施。
2020年(令和2)は新型コロナの影響で中止。以降合宿は再開していない。

高校生プラネタリウム(@なかのZERO)関係
2016年3月 OG(元部長佐藤夏美さん)単独上演
2016年8月 OG(元部長砂糖夏美さん)単独上演
2018年3月 現役生上演
2019年3月 現役生上演

天文部顧問(年度)
伊東荒雄先生(昭和24)
浅田隆次郎先生(昭和25)
向田義徳先生(昭和26~27)
北山宗昌先生(昭和28)
向田義徳先生(昭和29~37)
横倉弘先生(昭和38~59)
佐伯静人先生(昭和60~平成8)
渡邊隆先生(平成9~16)
宮城晴耕先生(平成17~19)
野口先生/府川先生(平成20)
花輪先生/津川先生/府川先生(平成21)
津川先生/府川先生(平成22)
黒佐先生/府川先生(平成23~24)
黒佐先生(平成25)
吉田先生/飯泉先生/玉木先生/川上先生(平成26)
吉田先生/飯泉先生(平成27)
濱田先生/石井先生/高橋先生(平成28)
濱田先生/三池田先生/今井先生/平岡先生(平成29)
濱田先生/三池田先生/三井田先生/佐藤先生(平成30~令和1)
三池田先生/手嶋先生(令和2)
武田先生/手嶋先生/大瀧先生(令和3)
三池田先生/井波先生(令和4)
佐藤先生/手嶋先生(令和5)
手嶋先生/高橋先生(令和6)

卒業生(2023年度まで所属した部員)
高3期~高75期約500名
電子メール等で約110名の会員と連絡をとっている。
毎年8月の一夜、母校で現役と合同観測を行い、親睦を深めている。

豊多摩天文部OBG 運営規約(2023/08/23)